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発見!
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「お母さん、今日、見た!」
「ビーバーみたいなやつ?」
「うん」
「すごいーーっ!! いいなあ~」
「写真撮った」
「うそ! 見せて見せて」


***

「うわ……」

そこには、川の浅瀬を横断し、小さな洲の草陰で何かを食べている動物の姿が。
11枚の連写だ。

IMG_20160723_155653.jpg IMG_20160723_155701.jpg IMG_20160723_155708.jpg
IMG_20160723_155345.jpg IMG_20160723_155354.jpg ← クリックで拡大(厳選5枚)

「やった! でかした! コツメ!」
「えらい?」
「めっちゃ、えらい」

きゅううううっ ハグハグ。

たしかに、これは……

(ヌートリアだ)

「あんな、おかあさん、ネットで調べてんやん。そしたらな、ビーバーは日本にはおらへんねんて。で、ビーバーに似てるやつで日本にいるのは、“ヌートリア”って書いてあってん。みてみる?」

そういって、まず、パソコンでビーバーの画像を出してやった。

「ビーバーは、しっぽが、ほら、こんなふうに平たくなってて、大きいやろ?」
「ほんまや」
「で、ヌートリア、みて」

次にヌートリアの画像を出す。

「あ!」
「ね、コツメの写真のと、いっしょやろ?」
「ほんまや、ヌートリアや!」
「そっくりーーーーっ

きゅううううっ ハグハグ。

「お友達に、あれはヌートリアですって教えてあげて」
「うん」
「一匹やった?」
「うん。このときは」
「どうやって見つけたん?」
「いないかなーって思って見てたら、おってん!」

ヌートリア情報を確認すると、普通は雌雄ペアで行動し、季節を問わず繁殖し、妊娠期間は約4ヶ月、年に2、3回出産、平均5匹…… などと書いてある。

(え)

それって、すごくない? 数か月後には、川一面、ヌートリアだらけになってしまう……

「このあいだ見たのが、初めて?」
「うん」
「びっくりしたやろ?」
「うん」
「けっこう、大きいもんなあ」
「うんうん」

コツメの目は、マンマルになっている。
わたしだって、びっくりすると思う。ネズミでもないし、イタチでもないし、けっこう大きいし、見たことないし。
ちょっと怖くなると思う。
姿が見えなくなるまで、じっと見ていると思う。

「ずっと見てたの?」
「うん」
「どこに行ったん?」
「草のところで、何か食べたあと、土管みたいな中に入っていった」
「巣かな?」
「降りていかれへんから、わからへんねん」
「めっちゃ、望遠で撮ったん?」
「うん」
「その場所に行ったら、また見えるかも。何時頃?」
「4時くらい」

ニコニコと嬉しそうだ。わたしがすごく見たがっていたので、大急ぎでスマートフォンで撮ったらしい。
もう、名前もわかったし、得体のしれなに怖いものじゃなくなり、安心したようだ。

「外に出ているのが、おとうさんで、おかあさんが、今、妊娠中やったら、もうすぐ、赤ちゃんが出てくるかも!」
「ほんと!」

赤ちゃんの姿を見かけたら、かわいいけれど、どんどん増えたら、害になると思われる。
心配になって調べてみると、やはり害獣という扱いになっていた。
凶暴とも。大きな前歯は、人間の指も食いちぎる強さがあるそうだ。近づいてはいけない。

増殖したヌートリアが巣穴を作りすぎて、川の土手が崩れることもあるそうだ。
川のまわりには水田や畑が広がっている。コツメが目撃したヌートリアが入っていった土管は、どこにつながっているのだろう?
マンションに住み、会社に勤めているわたしたちは目にすることがないが、近隣の農家には、通知が出ていたり、駆除などが行われているのかもしれない。

***

そういえば、先日、滋賀県の唐橋を訪れたとき、建部大社に向かう道の雑貨店の店先で、「ネズミ獲り器」のチラシを見た。思わず写真を撮ってしまった。
コツメもリクトも、ネズミを見たことがないと思う。天井裏を駆ける気配を耳にしたことなどないだろう。
わたしは、こんなふうな家庭用ネズミ獲り器を見たことがある。

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(今もあるんだ!)

そう思って、びっくりした。
小学生のころ、住んでいた木造の家では、ネズミが走る音が聴こえていたし、実際に、ネズミ獲り器にかかった灰色のネズミを見たこともある。
田舎のおばあちゃんの家に泊まりに行くと、ネズミが駆け回る音は、信じられないほどの大きさで、とても怖かった。

わたしは、虫も動物も苦手。田舎暮らしは絶対にできない。
でも、生きること、共存すること、イノチというものを考えたとき、そんな自分こそ、地球から駆除……言い方を変えれば淘汰されてしまう存在だと思う。

空も海も川も山も風も土も、おだやかな時ばかりではない。猛威をふるわれたら、ひとたまりもない。
エアコンなしでは、もうすごせない。
小さな虫からでさえ、身を守れない。

そんな自分が、今、地球のすみっこで、生きさせていただいている。
そのことに、心からの祈りと感謝を。

浜田えみな
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プロフィール

浜田 えみな

Author:浜田 えみな
こんにちは! ブログに来てくださってありがとうございます! H11生まれの長男と、H14生まれの長女の二児の母です。文章を書くことが好きなので、フルタイムで仕事をするかたわら、あれこれ書いています。H26年8月に薦められた短歌にハマり、現在その世界観を模索中です。よろしくお願いします。